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あやまつものは心なりけり

仕事の途中、少し時間があったので明治神宮へ参拝してきました。

明治神宮のおみくじは、大吉、吉などではなく、明治天皇、昭憲皇太后の和歌になっています。

今回、何年かぶりにひいた私のおみくじは、明治天皇の御歌で「心」でした。

 

「しのびても あるべき時にともすれば あやまつものは心なりけり」

 

【意味】人の心は、耐え忍んでいなければならないときに、つい辛抱しきれないで、軽はずみをして、取り返しのつかない失敗をするものです。皆、自分の修養が足らないからです。

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辛抱と努力とは、人生の大切な心掛けです。

堪忍できない時に、よくよく我慢するのが本当の堪忍です。

勝利とか成功とかは、最後の五分間にあると言われ、短気は損気とも言われます。

忍の一字に徹しましょう。

 

おみくじを読んでドキリとしました。まさに「今」の気持ちを見透かされたような感じがしました。

それは、少し前から続けてきた「ある事」に対して、なかなか思うように進まないため見切りをつけようかと思い始めていたからです。そのある事を始める際、簡単に結果は出ないので焦らず騒がずのんびりと。辛抱が何よりも大切だよ、と言われていたにも関わらずです。そのアドバイスの言葉を憶えているのですが、せっかちな私は結論を出そうとしていたのです。最後の5分間が我慢できない。「もう少し気長に」と諭された思いがしました。

 

また、先月からある勉強会に参加しているのですが、どうしてもその雰囲気に馴染むことができず足が遠のいていました。全6回の勉強会。たった6回を耐えられなくてどうするのかと、恐らく他人には偉そうに言うでしょうに、自分では参加しない言い訳づくりに必死でした。その勉強会に参加しようと高額な授業料を払った最初の気持ちにすっかりと蓋をしてしまっていました。五毒(怒り・イライラ、不平・不満、愚痴、言い訳、文句)を乗り越えると口では言いながら、自分に言い訳していたことに気がつきました。

 

あやまつものは心なりけり

明治天皇の大御心を忘れることなく、「忍」の一字に徹したいと思います。

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