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「ありのまま」でいいけど「このまま」でいい?

「私はとても怒りっぽくってちょっとした事ですぐ小言を言ってしまうんです。何とかしたいと思うんですけど・・・。」

「ありのままでいいんだよ。ありのままで。」

「そうか。このままでいいんですね!」

「いえいえ、『このまま』ではなく『ありのまま』でいいんだよ。『このまま』でいいかどうかは、自分で決めなさい。」

 

「ありのまま」と「このまま」の違い、おわかりでしょうか?

「ありのまま」とは「本来の自分」「素の自分」ということです。

怒りっぽい、泣き虫、心配性、楽天的、感情の起伏が激しい、のんびり屋さん、見栄っ張り、おおらかなどなど、その人が持っている「本来の自己」です。もしかしたら自分では受け入れたくない、受け入れがたい部分があるかもしれませんが、その人が本来持っている気質、何も飾らない裸の自分=素の自分が「ありのまま」ということです。

かたや「このまま」とは今現在の状態をさします。少し前の私で言えば、弱虫で負けず嫌いな(=ありのまま)自分を隠すためにガンダムスーツを着ていた状態=「このまま」となります。

 

今現在がとてもうまくいっているのであれば、「このまま」で良いかもしれません。

しかし、この先もずっと「このまま」でうまくいくとは限りません。状況が変わったなら状態も変える必要があります。つまり、このままでは良いとは言えず、自分を変えなければいけません。

 

もちろん、今うまくいっていないのであれば、「このまま」で良いはずはなく、何かを変える必要があるでしょう。

 

「このまま」=今の自分を変えるコトは「ありのまま」の自分を否定するものではありません。

ありのままの自分をしっかりと受け止め、理解した上で、状態を良くするためにどう自分を成長させていくかが大切なのだと思います。

 

ありの~ままで~ という歌が少し前にヒットしたこともあり、ありのままで良い=今のままで良いと誤解している人がいるのかな、とこの頃よく思います。

凸凹している部分も含めてのありのままの自分を受け入れる。そこには良いも悪いもなく、それがあなたなのです。その上で、このまま=今の状態で良いのか、もっと別のところを目指すのかを自分で考え自分で決めていくことが大切です。

 

 

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