マネジメント・リーダーシップ

サラメシから学んだリーダーの愛

NHKのサラメシ。東大阪にあるサッシ会社のお話がとても心に響きました。

 

数年前に経営難に陥った時、安い労働力を求めてベトナム人の技能実習生を受け入れました。

社長にとって彼らはあくまでも安い労働力。誰にでもできる簡単な仕事ばかりを来る日も来る日もさせていました。

ある日、社長は実習生の1人から「この会社は絶対に潰れます」「僕らはバカじゃない」と言われたそうです。社長はなぜこんなことを言われたかわからなかったそうですが、社長の奥様はこれを聞いて涙したそうです。

ベトナム人が日本へ技術実習に来るためには、彼らの親は大変な借金をして彼らを日本へ送り出している。大きな期待を背負って日本に来ている実習生たち。それなのに、彼らの成長を全く考えることもなく、人としてとてもひどいことをしていたと社長は気がつきました。

これをきっかけに奥様は実習生へのまかないをはじめ、社長は彼らと一緒に成長していこう、一生一緒にやっていこうと決意したのです。

 

実習生たちの言葉を真正面から受け止めて自らの過ちを認め、人としての優しさとリーダとしての強さを取り戻した社長夫婦がとても輝いて見えました。

「一生彼らと一緒にやっていこう」

実習生であろうとパートであろうと、もちろん正社員であろうと、そこにいる人たちを労働力ではなくパートナーとして考えているからこそ出てくる言葉です。

 

このサッシ会社は昨年、ベトナムに現地法人を創ることができました。中心となったのは「この会社は潰れます」と言ってくれた彼らだそうです。

経営危機だった会社が人を大切にすることで息を吹き返した。

リーダーはメンバーを自分と同じくらいに大切にしてこそ真のリーダーになることができるのだと、美味しそうなまかないご飯の映像を見ながら心に刻みました。

 

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