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種火を消さないために

「研修で気持ちがグッと入って『頑張ろう!』と思うのですが、3日坊主になってしまったり・・・・その気持ちをずっと持ち続けてやり続けるのに、何かいい方法はありますか?」

こんな質問をよくいただきます。

3日坊主女王の私ですので、その気持ちは痛いほどよくわかります。

ホント! その時はすごく思うのです。よ~し!やるぞ~。今度こそ! と。

でもいつの間にか、「ま、いいか・・・」と自分で自分をごまかし甘やかしてしまう。

 

ものすごく意志の強い人は違うのでしょうが、私はなかなか続かないことが多かった。(あえてココは過去形です)

どうしてかな・・・ と振り返って私なりに考えて2つの理由にたどり着きました。

 

1つ目は、なぜその取り組みをするのか。その結果何を手に入れたいのか。それはどうしても手に入れたいモノなのか。つまり、取組みはゴールにたどり着くための手段ですが、目指すゴールがあいまいだったり、どうしても目指したいゴールではなかったりした場合、「ま、いいか。」となってしまうのでした。

例えばダイエット。数年前、健診の数値が悪く体重を落とそうと決めた時、すんなりと10㎏超を落とすことができました。しかしそれは私にとって、ただ数値改善の目的だけではありませんでした。一緒に暮らしていた愛犬マリオ。私が病気になって入院してしまったり、ましてや先に逝ってしまったら、分離不安のマリオはパニックになってしまいどうなることやら。マリオのために私は健康でいなければいけない。そう思うと、ほぼ苦労なく体重を落とすことができました。

その後、じわじわとリバウンドしてしまい・・・。マリオがいなくなった今、なかなかダイエットに成功しない情けない私がいます。

 

2つ目は、一緒に頑張る人や応援してくれる人を見つけること。予備校生に比べて自宅浪人生は合格率が落ちてしまうとよく聞きます。ライバルの存在が自分をより強くするという話も聞きます。人間とは弱い生き物です。一人で頑張るのは、私は難しい。だから、同じ目標を持つ人がいれば頑張りやすいし、それが難しい場合には、応援してくれる人、協力してくれ人を探しました。一人で頑張るのではなく、共に励まし、認め、競い合う。そんな環境を自分で作ることをしました。学校の勉強のように点数化できるものなら一人でも成長は自己認識できます。しかし、数値化しづらいものの場合、成長実感は持ちづらく、自分ではなかなか分からないものです。そんな時も、共に頑張る仲間や応援してくれる人は、変化に気づいてフィードバックしてくれる。これらは本当にありがたく心の支えになるのです。

 

研修において、私たち外部の人間ができるのは受講生の心に種火を灯すお手伝いをすることだけ。上司がメンバーにできることも同様に、種火を灯すお手伝いだけ。心に種火を灯し、その火を大きく燃やしていくのは本人次第なのです。

しかし私たちは、種火を灯す手伝いができるのと同様、種火を燃やす手伝いもできるかもしれません。

ゴールをより明確にするためにコーチングを行う。一人にしないで声をかける。小さな変化も見逃さずに伝える。学習チームを形成して共に頑張る環境を意識的に作るなど。

上司その人が種火を消してしまう(しかも暴風で)張本人にならないよう気をつけるのはもちろんのことです。

 

せっかく灯った心の種火。消すも消さないもまた本人次第。

3日坊主女王の私も、引き続き良い方法を探してみたいと思います。

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