マネジメント・リーダーシップ誰だって変わることができる

常識は変わる

池上彰さんの防災に関するテレビを見ていました。

Q1: 地震の時、車に乗っていたらどうするのが良いですか?

A:その場に鍵をつけたまた停めて避難する

B:道路外の停められるところまで移動してから避難する

 

Q2:災害の時、自宅避難のために用意する食糧は何日分が適当ですか?

A:3日分

B:7日分

 

Q1では自信を持ってAだと思ったのですが、正解はBでした。

Q2では最近では7日分と言われているので、Bと考えたのですが、その通りでした。

Q1の正解Bは意外だったし、Q2も確かに以前は3日分のAと習った記憶があります。

それに対して池上さんが一言、「常識が変わったのです。」と言いました。

 

「常識が変わる」

確かに、防災に関する事だけでなく、世の中の考え方が時代や環境、その時の状況によって変わったものはたくさんあります。

鎌倉幕府の成立 私たちは1192年(イイクニ作ろう)と習ったが、今の教科書では1185年(イイハコ作ろう)と教えられている

卵はコレステロールが溜まるので1日1個までしか食べない方が良いとされていたが、今では1日2~3個までは良いと言われている

通販で買い物をするのは安かろう悪かろうの典型だとかつては言われていたのに、今では安くて良い品のみならず、高額商品も通販で手に入るようになった

世の中にPCが普及し始めたころは、仕事でお客様にメールで用件を伝えるなど失礼だ、電話か会って伝えるのが当然だと教えられましたが、今ではメールが主流になっており、電話や訪問は場合によっては相手の時間を奪うものと取られかねない

 

そう! 常識は変わるのです。

信じていたことが違うと見たり聞いたりした時、「うっそ~」と一時的に思いこそすれ、識者の説明を聞くと意外と簡単に新しい考え方を受け入れていたりもします。

よくよく考えて見れば、これまで常識だと自分が思っていたものは誰かの常識であり、それを自分の常識としていただけなのです。ですから、別の誰かが「これまではAでしたが、今ではBが良いのです」と言うと、自分の常識もAからBへ自然に切り替えることが可能なのです。

 

ところで! マネジメントについてはどうでしょうか?

あなたのマネジメントの常識は、時代や環境、メンバーの個性に応じて刷新されているでしょうか?それとも

「これが正しい!」「これはマネジメントの王道だ!」といつまでも古いバージョンのまま、シーラカンスのようになっていないでしょうか?

あなたの今持っているマネジメントの常識は、自分がマネジメントされてきたコト、何かを読んだりどこかで学んだりしたモノが主流だと思います。

しかしそれらは、今の環境下のあなたのチームとメンバーに適切な考え方でしょうか?つまり、今あなたが持っているマネジメントの常識は、古く錆びついたものではなく、最新バージョンにアップデートされたものでしょうか? 見たり聞いたり学んだりしたものは、言い換えればすべて「過去」のもの。今の環境下におけるあなたの今のメンバーとチームに適切な常識とは必ずしも限りません。

ですからマネジメントの常識も、今のチームとメンバーに適切な最新バージョンに、常にしておく必要があるのです。

 

古いい常識から新しいものに変える時、これまでの自分や自分の考え方、やってきた事柄を否定することになると、かたくなに拒み続ける人がいらっしゃいます。

あなたやあなたのこれまでが間違っていたのではなく、その時にはそれが良かった。ただ、時代や環境が変わったから新しいやり方に変えたほうが良いね。とそれだけなのです。

弓や刀で戦っていたが、鉄砲の伝来とともに戦い方も変わり・・・ というのと同じです。

いや、鉄砲で戦うのは卑怯。これまで剣の腕を磨いてきた自分を否定することにもなる。自分はあくまでも刀で戦い抜く。

鉄砲集団を前に、こんなことを言う人はいないでしょう。最善の方法を選ぶだけなのです。

 

常識は変わるもの。

あなたの常識は、古く錆びついた昔のままの常識ではありませんか?

常に最新バージョンにアップデートされていますか?

いつも最新のベストな状態でいられるよう、柔軟な思考と周囲の情報をキャッチするアンテナを常に持っていたいものです。

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