マネジメント・リーダーシップ誰だって変わることができる

あなたの仕事における報酬は何ですか?

あなたにとって仕事における報酬とは何でしょうか?

お給料やボーナスなどの金銭的なモノ?

役職や肩書などの社会的ステータス?

 

何のために働くのか? 報酬を得るために働くのですが、では、「報酬」とは一体何なのでしょうか?

 

私が社会人1年目の頃はバブル景気のニオイがプンプンし初めている頃であり、金融業界とマスコミが花盛りでした。私が就職した業界とそれらの業界では初任給に大きな違いがありましたし、1年目からしてボーナスもケタが違うほどに大きな差がありました。

しかし、私は金融関係の内定も持っていましたが、迷わず第一志望の会社へ進みました。

何故か?

当時の私にとっての報酬とは金銭のみではなく、「やりたいことができる」ことにあったからです。小学校の卒業論文に「将来はJ社に入って〇〇のような仕事をしたい!」と書いた私は、それが手に入る、つまり報酬として得ることができる会社を選んだのでした。

 

今、私にとっての働く上での報酬とは、もちろん金銭的なモノも生活していく上で必要ですが、それとは別に「人として成長できるか」「尊敬できる人から学ぶ機会を得られるか」と言うところにあります。

もちろんこれは私の場合であって、人それぞれだと思います。

幅広い人間関係を築きたい。将来にわたって活用できる揺るぎない技術と経験を身につけたい。社会人としての幅広し視野を身につけたい。人から尊敬を得たい。贅沢三昧できるお金がほしい。

何を報酬とみなすかは人それぞれであり、その価値観に良いも悪いもないのです。

ところが!

私と同世代、または少し上の世代のマネージャークラスとなると、「仕事=必死で頑張るもの」という価値観がとても強く、自分のプライベートを充実させる手段として仕事をしていると公言しようものなら、不届き者とでも言わんばかりに不愉快な面持ちになってしまう人もいます。

いいではないですか。それでも。なぜ仕事をするのか、何のために仕事をするのかは人それぞれなのですから。

得たいものが違うからと言って、仕事を不真面目にするわけではないのです。

もっと言えば、仕事が「主」だった時代から、今は仕事は「従」の時代になっていると言って過言ではないと思います。これだけ価値観が多様化した時代。仕事がメインである必要はちっともないのです。

 

「私が起業した大きな理由の一つに、わんこのお留守番時間を短くしたいということがあったんですよ。」

これは本当の話なのですが、この話をすると、若手の女性たちは皆、安心した表情になります。

「そうか、そういう考え方で大丈夫なんだ。ちっとも恥ずかしい事じゃないんだ。」と皆さん笑顔で言います。

そういう意味では、今の私にとって、今の仕事の報酬は「自由になる時間が増えた」ことも挙げられるかもしれません。

 

仕事の報酬は人それぞれ。時に応じてそれらも変わります。

「仕事なんだから!」「そんな考え方は不真面目だ!」という昔のコチコチに固まった概念は葬り去って、一度、自分にとっての報酬は何なのかをゆっくりと考えてみませんか?

若い方ほど柔軟で面白いものが出てくるかもしれません。

金銭や役職以外に何も出てこなかったとしたら・・・・・。それはちょっとマズイかもしれませんね。だって、やがて年齢と共に役職定年となり、給与も上がるどころかカットになり・・・・。そこにしか報酬を見出せなかったら、途端にお先真っ暗。働く意欲そのものを失ってしまうどころか、自らの価値がなくなってしまうと曲がった捉え方さえしてしまうかもしれないのですから。

 

あなたにとっての報酬とは何か。それがクリアになると、仕事自体がもっと楽しくなるかもしれません。

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