禅語から学ぶリーダーのあり方

「紅葉夕陽鮮」仲間がいてこそ輝くことができる

週に一度の茶の湯のお稽古は、私にとって日々の喧騒から離れ、心を落ち着け自分と向き合うための大切な時間です。

お点前や季節の草花、お菓子についての先生からのお話に学ぶことも多いのですが、お軸に書かれている言葉・禅語が毎回、とても心に響きます。

 

先日のお軸は「紅葉夕陽鮮」でした。

単純に読めば、「紅葉が夕陽に映えてとても色鮮やかで綺麗だな」となります。

そこから転じて、先生がお話くださったことがとても心に染み入りました。

 

紅く染まった葉はそれだけでも美しいが、夕陽という、紅い葉をより輝いて見せることができるパートナーを得ることによって、より一層美しく、その鮮やかさを見せることができる。

人間もそのようなパートナーを得ることによって、自分自身がより輝くことができるし、自分自身が相手を輝かせることができるパートナーになることもできる。

子供を持つ親であれば自分の子供を、上司の立場であれば自分の部下を、皆さんが夕陽となって相手がより一層輝くことができるような、そんな人であれば素敵ですね。

そして、皆さん自身が輝くことができるパートナーとも出会うことができるなら、とても素晴らしいことだと思います。

 

いつものことながら、先生のお話を聴きながら、私は夕陽になれているだろうか・・・ と自問自答しました。

少なくとも過去においては、夕陽どころから、紅葉の美しさを消し去ってしまう闇であったような気がします。

 

メンバーの良さをちゃんと見つけて一人一人が輝くことができるよう、その良きパートナーとなることも上司の務めなのだと思います、

 

少し前まで、リーダーとしてメンバーに負けないよう、知識やスキルを磨くことに一生懸命だった私ですが、今は茶道や装道などを通じて、自分自身をしっかりと見つめ、人としてのあり方を常に自問自答することに重きを置いています。

 

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