マネジメント・リーダーシップ

リーダーの器とチームの成長

怒涛の7月を終え、今日から8月です。
ブログの更新が滞っていたことを反省・・・
いろいろと書き綴りたいことは山ほどあるので、真面目に更新していきます。

と、言い訳はこれくらいにして・・・

昨日、所属している学会の講演で、とても印象的な話を聞きました。

業績も良く、堅調に成長している会社なのですが、
社長さんは面白くない、これでいいのか、と疑問を抱いていたそうです。
会社は順調に成長しているし、何の問題もないように感じられます。
社長さんは典型的なトップダウン型のリーダー。
泣く子も黙るブラックな私を遥かに超えたスーパーブラックな方のようです。
(社員の皆さんからの愛称は、『お腹をすかせたド―ベルマン』だそうで・・・)

「次はどうしたらいいですか?」と社員は社長の指示を待っていて、
自分で何かを考えて行動しようとしない。
思考は完全に停止していました。

ある時、社長さんは思ったそうです。

このままだと会社は社長(自分)の器を超えない・・・

そして社員に宣言したそうです。
「会社を変えたい。まずは私が変わる! だから会社を変えよう!!」

社員は誰も信じてくれず最初の1年はみんな様子見。
それでもずっと言い続けて2年目に入り、ようやく少しずつ信じてもられるようになってきたそうです。

一方、ド―ベルマン社長の方も、変わる!と宣言しても、
そう簡単ではありません。
日々、葛藤。自己嫌悪、反省の繰り返し。
会社を変えるために、内から湧き上がってくる自分の声と
格闘の連続なのだそうです。
(私はもう、共感しっぱなし。そんなに簡単には変われないのだ・・・
頭ではわかっていても、長年染みついた思考や行動習慣を変えるのは
そう容易ではないのです。)

業績が悪化したり、倒産の危機に見舞われていると時に
「変わらなければ」と思うのは誰でも当たり前ですが
絶好調の今、ご自身のスタイルを変えてまで、自分の器を超えた会社をと
とても真摯にご自身と向き合い、さらには、
なかなか上手く変わることができない等身大の自分を自然にさらけ出し
苦笑いしながら「なかなか簡単ではないけどこれからも変わり続ける」と
おっしゃるド―ベルマン社長様にとても人間的魅力を感じました。

事実と自分に誠実な方
事実と実態に真摯な会社

この2つが揃っているからこそ、強力なトップダウンであっても
その奥に潜む人間臭さに人はついてくるのではないかと感じました。
(そう言ってもって、一緒にやっている人は大変ですけどね)

このようなド―ベルマン社長様がいらっえしゃると
私もますます自分のミッションに拍車がかかります。

人は誰でも変わることができる。
でも、簡単ではありません。
なぜ変わりたいのか、なぜ変わらなければいけないのか
変わった先に何があるのか
それさえ見失わなければ、躓きながらでも、時間がかかっても
必ず変わることができるのだと思います。
sh
昨日は本当に心に響く良いお話を聴くことができました。
近いうちに、もっと詳しく伺うために、ド―ベルマン社長様に
突撃インタビューを試みたいと思います。

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