「何のために」聴くのかを考える

マネジメントこぼれ話

マネージャー研修で傾聴トレーニングをプログラムに入れることがよくあります。

その際、よく聞こえてくる声として

「自分に興味のない話だと聞くのが苦痛」

「結論から言ってほしいのに、話があっちいったりこっちいったりで、イライラする」

「忙しくて時間がないからゆっくり傾聴している暇なんてない」

などなど。

 

最前線で日々忙しくしているマネージャーさん達にとって、時間は本当に貴重です。

「結論を先に言ってくれれば後はこちらでジャッジできるのに。経緯が必要ならこっちから聞いた時に言ってくれればいい・・・」

「仕事なんだから、君が悔しかったとか、そういう話は後にして・・・」

とてもよくわかります。その気持ち。

私もかつて、メンバーの「気持ち」「感情」「価値観」などは全く無視して、自分が聞きたいことだけを聞き、他のことには耳を傾けようとはしませんでした。

とにかく忙しいのですからそんな時間などないし、「仕事なんだから気持ちとか感情とかいう前に、やることをやるべき!」と考えていました。

そして・・・・

誰もついて来なくなった・・・・

 

いつも必ずお伝えするのは、「何のために傾聴するのか?」ということです。

 

急いで物事の判断をしなければいけない時にゆっくりと傾聴して下さいとは言いません。

また、いつもいつも常に傾聴をしなければいけないとも言いません。

そんなの無理だし、必要ありません。

 

傾聴することによってマネージャーは何を手に入れたいのか?

このことを意識してほしいのです。

 

メンバーが持っているお客様や業界、他社情報を得られることはもちろん、彼らの無限の可能性を見出すことができるかもしれません。

メンバーの価値観や気持ち、感情など、彼らのベースとなるモノを知ることによって、より効果的な関わり方ができるようになるかもしれません。それらの中には彼らのモチベーションスイッチの情報が満載ですから、上司としてメンバーのより良い動機づけをし、成長支援をしてあげることができるでしょう。

自分の話を否定せずに親身になって聞いてくれる相手には少なからず好感を抱きますので、メンバーとの関係性も、より良質なものへと進化していくかもしれません。

意見や考えを否定されない安心・安全な場づくりができることによって、一見、突飛な考えと思えるような話からイノベーションの種が発見できるかもしれません。

 

これら、「何のために話を聴くのか」をしっかりと意識していれば、場面場面で、今日は時間を取ってじっくりと話を聴く、今日は2-3分だけど聴いてみる、など、傾聴のエッセンスを上手に使いながら、メンバーとの効果的な会話の時間をもつ事ができるのではないでしょうか。

 

かつて、自分に必要な情報にしか聞く耳を持っていなかった私が、何とか現状を打破したいと最初に取り組んだことは

「メンバーの気持ちを聴く」でした。

仕事に気持ち・感情など関係ないと思っていた私が、一旦、その考えを脇において、まず相手の気持ちを聴くことで相手を「知る」ことから始めたのです。

結果、驚きの連続でした。

人は機械のように無感情で動き続けることはできません。相手の感情・気持ちに配慮することがこんなにも効果的なんだと実感したのでした。

 

そうは言っても忙しい・・・

と思っているマネージャーさん。

いつもとは言いません。

是非、「何のために」を自問し、時にはメンバーの「気持ち・考え、価値観」などを「聴いて」あげてください。

きっと、これまでとは違う何かが見えてくるのではないでしょうか。

 

 

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