禅語から学ぶリーダーのあり方

「花開蝶自来」必要とされる人となる

花開蝶自来 (はな ひらけば ちょう おのずから きたる)

花が美しく咲けば、蝶はその甘い蜜の香りに引き寄せられて自然に集まってくる。

起業準備をしていた頃に読んだコラムに、今も心に残っているものがあります。

「顔を売ろうと色々なセミナーや講演会にせっせと顔を出して山ほどの名刺交換をして、そんなことは何の得にもならない。あちこち出かけていって名刺をばらまく暇があるのなら、こちらから出かけていくのではなく、あなた自身が他人から『会いたい』と思ってもらえるよう、自分磨きをするべきだ。それが成功の秘訣である。」

表現は違っても、こんな内容だったと思います。
「他人から会いたいと思ってもらえる人間になる」
このフレーズに似たこととして、若い頃は先輩にこんな風に教えられました。
「どこかへ旅したいな、出張のルートを決めたいな、など、お客様が何かしらのニーズらしきものを感じたた時、お客様の脳裏に君の名前が、顔が、真っ先に思い浮かぶような、そんな営業になりなさい。」

花は、蝶をどうやっておびき寄せよう、どうやったらたくさん飛んでくるんだろうとあれこれ画策しているわけではありません。
美しく花を咲かせ、そのかぐわしい香りを発することで、自然と蝶が集まってくるのです。

人間も同じです。
自分から誰かを追いかけるのではなく、売り込むのではなく、自分自身が美しく輝くことで、こちらから求めなくとも自然とそれは認められ、人から必要とされることでしょう。
もしそうでないとしたら、まだまだ輝き方が足りないのか、そこに打算が働いていることが見え隠れしているのか、などの理由に違いありません。

花開蝶自来

どんな時にも自分自身が輝く努力を怠らずにいたいものです。

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