誰だって変わることができる

自分を俯瞰する

昨日のブログ「イライラが止まらない」からお問い合わせをいただきました。

「イライラしてたりカッカしてる時は冷静さを失って、Yさんみたいに黙っていることにしたとか、私はとてもじゃないけどできません・・・」

仰る通り、自分のイライラをしっかりと自覚して、「言葉を発しない選択」をしたYさんは、それだけで素晴らしいですね。
Yさんも最初からそうだったわけではなく、時間をかけてトレーニングした結果、この選択ができるようになったのです。

人間は感情の生き物ですからカッ!としたりイライラッ!としたりするものです。酷く落ち込んだりやる気がなくなったり、逆に嬉しすぎてハイテンションになったりと、ある意味、冷静でいる時の方が少ないかもしれません。
そうなることは悪い事ではありません。
無感動無感情であるよりも、情緒豊かであることは人間らしく生きている証です。

大切なことは、「今、自分はどんな状態なのか」をしっかりと俯瞰して見る力をつけることです。

イライラしていて冷静さを失っている度70%かな。
落ち込んではいるけれどもパフォーマンスに影響しているのは10%くらい。
ハイテンションになりすぎて飛ばしすぎかも。ブレーキかけなきゃ事故るかも。

こんな風に「今、自分はどんな状態」かを感情に揺さぶられている自分とは別のもう一人の自分がしっかりと把握することができれば、お尻を叩いたりブレーキを掛けたり、大事になる前に自分自身をコントロールすることが可能です。
一方、もう一人の自分がしっかりと俯瞰して見ることができないと、暴走車と化したり、途中でガス欠で止まってしまったりと、自分一人の問題ではなく周囲に迷惑をかけてしまうことにもなり得るのです。

もう一人の自分が自分を俯瞰して見る。
自分の魂が身体から抜け出て、頭の上にふんわりと浮かんで自分を冷静に見て判断している。
そんなイメージです。

「それができれば誰も苦労しないよ!」

そんなお声が聞こえてきそうです。
仰る通り、確かに難しい。
かつての私は全然ダメダメでした。
しかし、どんな人でもトレーニングで必ずできるようになります。
どうやって???
それは、常に自分に問いかけるのです。
「今、どんな状態?」「今、冷静?」「今、どうしてそうなってんの?」
仮に誰かに何かを強く言ってしまった後の祭り状態であったとしても、「今、どうなの?」と自分に問いかけます。
繰り返し繰り返し問いかけ続けることによって、自然と俯瞰する力がついてくることでしょう。

かく言う私は、家族との会話でムッとなることがあり・・・・
「いかん。このまんまおんなじ空間におったら爆発するわ」
ともう一人の頭の上に浮かんだ冷静な自分が教えてくれて、
「お散歩行ってくる」
と環境を変え、気分転換を図る行動チェンジをすることができました。

聖人君子になることはなかなかできません。
しかし、今の自分の状態をなるべくきちんと把握して、そこに対する可能な限り適切な対応を取ることはトレーニングで可能です。

あなたは自分を頭の上からふんわり浮かんで眺めることができますか?

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