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すべてがリアル すべてが財産

「尾藤さんが講師として、ファシリテーターとして誇れるモノは何ですか? 他社(者)との違いは何ですか?」
初めてのお客様や新たにお問い合わせいただくお客様からは、こんな質問をよくいただきます。

私は有名大学院の修士号や博士号を持っているわけではなく、数々の難関資格を保有しているわけではありません。
人に誇れる偉大な実績や大きな成果を出し続けたわけでもありません。
人材育成・組織開発の業界に身を置くようになったのは、まだ12年ほどで、それ以前の20年間は旅行会社の法人セールスでした。
そんな私が誇れるモノ、他社(者)との違いは何かと言えば、それは、【山ほどの失敗経験とほんの少しの成功体験、そしてそこから学んだ数々の事】です。

特に、マネージャーとして、リーダーとしての失敗経験は半端ではありませんし、なかなかなりたい自分に変われずにもがき苦しんだ経験も人一倍、いえ、人十倍でしょう。
だからこそ分かる、今悩み苦しんでいる人の痛み。
だからこそ分かる、必要な支え。
嘘偽りない生々しい事例など体験からくる話は、受講者の皆さんからいつも「師匠」「姐御」と良い意味で慕っていただけるほど実にリアルで(当たり前ですが)、私はこのために、これまで痛い思いをしてきたのかなと感じるほどです。

勝ち体験から何かを学びたいのであれば、私はあまりお役に立つことはできません。
しかし、体験学習としての経験事例提供や、壁にぶつかっているマネージャー・リーダーへの共感という点では、胸を張ることができます。

ビジョンが浸透しない、残業が多い、部署間で摩擦がある、お疲れ職場である、など、職場における課題、マネージャー・リーダーの悩みは多岐にわたりますが、突き詰めていくとその8割は「人に関する問題」です。
行きつくところ、結局は「人」なのです。ということは、その「他人(ひと)」の問題を解決していくためには、まずはマネージャー・リーダーの「人としてのあり方」が何より大切なのは言うまでもありません。
しかし、これこそが最大の難関であることもまた事実です。
だからこそ、あまり苦労もなく最初からすんなりできた人よりも、私のように本当に苦労して苦労して苦労して、その道の専門家にも匙を投げられて、それでももがいてもがいて、ようやく失敗経験を笑って話せるようになった私こそが多くの悩める人たちのお役に立てるのだと今は信じて疑いません。

「尾藤さんの強みは何ですか?」と聞かれたら、こう答えます。
「山ほどの失敗とそこから得た学びです。すべてがリアルで、それはどんな素晴らしい資格や肩書よりも、私にとっては得難く尊い財産です。」

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