禅語から学ぶリーダーのあり方

「我逢人」人と人との繋がりこそが大切

我逢人 (がほうじん)

我 人に逢うなり

人は人と逢うことからすべてが始まる という意味です。
昭和の時代は、人と人とが逢うことは当たり前の事でした。(文通などというお洒落なモノもありましたけどね)
ところが今や、ICTの進化によりメールやSNSなど、顔を見ないでもやり取りが当たり前にできる時代です。
形式的なやり取りだけではなく、かなり深いやり取りが行われることも普通にあります。

しかし、どんなことも物事は「人と人とが逢う」ことが最終的には決め手となります。
会社HPの問い合わせページに届く「弊社の強みは〇〇ですが、良ければご連絡ください」という営業メールには、なんら興味を持つことができません。
国家間のやり取りでも、最後は首脳同士が顔を突き合わせて話を直接することで解決を図ります。
ビジネス、人と人とのつながり、すなわち人脈ほど重要なものはありません。
電話やメール、SNSだけでは人脈を築くことは難しいものです。
直接会って、人となりを言葉だけではなく、相手が醸し出す雰囲気など全てと、そこに至るまでの行為と結果などが総合的に判断されて互いの間に信用が生まれ、それが人脈となるのです。
それには逢わずしてことは始まりません。

我 人に逢うなり

電話で済ませちゃえば。
メールでもいいんじゃない。

多忙であればあるほど時代の伝達ツールを使いたくなり、「効率的にやらないと」などと気取っていますが、そんな時こそ「逢う」ということを大切に、「それ、昭和ですよ」とたとえ言われても、人と人とのつながりを大切にしたいと思っています。

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