禅語から学ぶリーダーのあり方

「善悪難定」リーダーの仕事は決めること

善悪難定  (ぜんあく さだめがたし)

物事の善悪は簡単に定められるものではない
という意味です。

価値観の多様化、変化のスピードの一層の加速化
善悪にとどまらず、物事の判断がいよいよ難しい時代です。
あの人にとってのハッピーは私にとってはアンハッピー
昨日の正解は今日の不正解

かつてのように単純に自分の価値観や今だけの狭い視野で判断していては間違うどころか世の中に取り残されてしまうかもしれません。
それだけに、日々、常に様々な判断の必要性に迫られることの多いリーダーは、自分の考えや現状に固執することなく常に広い視野を持っていなければなりません。

それでも決めたことの善悪がつかない場合もあるでしょう。
「その判断の成否は後の時代が決めるだろう」
などと言う場合もあるのですから。

だからと言って尻込みしていては前へ進むことができません。
「決める事」はリーダーの最大の仕事だからです。
どうにもこうにも判断に迷った時、私が頼る考え方。
それは、
「明日の世界のトップニュースになったとしても恥じることはないかどうか」
です。
そのためには忘己利他でなければなりません。

ずいぶんと昔の話ですが、ついつい欲に負けて自利による判断をしてしまい、忘れたころに大きなしっぺ返しが返ってきたことがあります。
それには「もうこりた!」→ 「忘己利他(もうこりた)」です。

善悪難定

軽々に物事を判断するのではなく、リーダーとして常にその決断の重みと責任を忘れることなく「決める」ことを行っていきたいものです。

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