組織開発

レジリエンスは「弱さ」の中に宿る

わからない、知らない、できない、苦手
こんな「弱さ」をさらけ出した時、僕・私、「知ってます」「できますよ」「それ得意です」とどこからともなく声が上がってくる。
こんなチームはとても素敵です。

私は何かを梱包する時、ガムテープを皺なく真っすぐ貼るのが苦手で、ですから製本テープもとっても苦手で・・・
そのことを知っているメンバー達は、私がまごまごオーラを発すると、「やりましょうか」と声をかけてくれます。ありがたい事です。

私は思考がすこぶる右脳寄りで、何かを表現する時に色やイメージで説明することが多いのですが、だからと言って図解や挿絵を描くことはとても苦手です。
研修時に車の絵やリンゴの木の絵をホワイトボードに描くことがありますが、「これ、車です」とわざわざ言わないと受講生の皆さんには「それ、何?」と思われるほどにセンスがなく・・・。
ですから資料づくり等でそういうことが必要な場面になると、イラストが得意なメンバーや、私のイメージ解説を見事に言語化してくれるメンバーが大活躍してくれます。

どちらかという短気だし、根気強さはない方です。
単純作業は苦手ですし、文章を書くのも得意ではありません。
外国語は不得意の分野ですし、分厚い資料を読むのも苦手です。

私は自分の「苦手」「不得意」「知らない」「できない」をメンバーには全開にしています。
すると、私の弱みが強みだというメンバーが私をフォローして助けてくれるのです。本当にありがたい限りなのです。

それは私に限ったことではありません。
メンバー達には弱みをオープンにするように常々口を酸っぱくして言っています。
弱みを無理して頑張らなくても、デキる人が、得意な人が、分かる人がやればいい。
デコ(凸)とボコ(凹)とが合わさって四角形になる。
それで良い、それこそが強いチームなのだと皆には言っています。

レジリエントなチームを創ろうと思う時、一人ひとりが強靭な精神を持つべく鍛え上げる必要はありません。
一人ひとりの集まり、凸凹凸凹と集合体で強くなれば、それがチームとして強いということであり、すなわちレジリエントなチームなのだと思います。
そのためには、自分の弱さをさらけ出すことで他者の強みを引き出し、互いに補い引き出し合う関係でいることが大切です。

弱さが強みを引き出す
そしてレジリエントなチームを創り出す
それには弱さをさらけ出せる関係性でなければならない
レジリエンスは関係性の中に宿る
レジリエンスは弱さの中に宿るのである

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