禅語から学ぶリーダーのあり方

「宝所在近 更進一歩」どこからも、何からも学べる

宝所在近 更進一歩(ほうしょ ちかきにあり さらに いっぽをすすめ)

「宝所在近」が扇に筆で書かれたものが床の間に飾ってありました。
「大切なものは目の前に、身近にあるって意味だよね」と考えた私。
そんな私に、先生がおっしゃいました。
「これはね、対の句があるよの。『更進一歩』」

有名な禅語だそうですが、全く知らず・・・

ここで言う「宝」とは「悟り」を意味するのだそうです。
つまり、
「悟りとは何も座禅を組んだり、山に入ったり、滝に打たれたり、特別なことをしなければ悟れないということではなく、身近な日々の暮らしの中で気づき悟ることができる。しかし、悟ったからと言ってそれで終わり、完成ではなく、悟った後は、更にその先を目指して一歩を踏み出しなさい。」
という意味です。

どんなことからもどんな状況からも人は学ぶことができる。
これと同じような意味合いになるのでしょうか。
自分より優れた人からは、学ぶべきことがたくさん。そうでない人からは、戒めや我が振り直せの自戒といった気づきをもらうことができます。
技術や知識も磨けば磨くほど、そこに終わりはありません。
いわんや、人間力は尚更です。
満足した時点で成長は止まってしまいます。
「更進一歩」の気持ちをいつどんな場合にも忘れてはなりません。

宝所在近 更進一歩

順調な時ほど、何かを成し遂げた時ほど、心に言い聞かせたい言葉です。

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