その他組織開発

認証欠乏症

この頃、ほんの些細な事なのに、心がささくれ立ったように感じることが数回ありました。
あらあら、私ったらどうしてしまったのかしら。
大したことではないのに、すぐに心がざわざわしてしまう。


「鉄は熱いうちに打て」
は私の座右の銘の一つでもあります。
ささくれが大きく悪化してしまわないよう、セルフカウンセリングをしてみました。


すると・・・
分かったのです!

私・・・

認証欠乏症

でした。

なるほど、そういうことか。
つまり、認証が欠乏している。

「認めてもらいたい」と無意識の意識が言っているのです。

この場合の「認める」は、評価してほしいということではありません。

私のコトをちゃんと見て~
私のコトをちゃんとわかって~
スルーしないで、見たふりしないで

「ちゃんと」見て~

ということです。
ややこしいと言えば、まあ、ややこしい。
甘えたちゃんと言えば、まあ、甘えたちゃん。
褒めてほしいとか評価してほしいとか
すごいね、とか、さすがだね、とかではなく
「ちゃんとわかってるよ」「ちゃんと知ってるよ」
などと

認証してほしい

のです。


先日参加した食の講座でも講師の先生が仰っていました。


認証するとは認めてあかすこと。
認めるとは 「見て」「とめる」こと。

今の時代、認証欠乏症の人がとっても多いのだと。


流したり、スルーしたりでは「見た」とは言えないし、
ましてやそんな状態で「認めた」「認証した」とは言わないのです。


「僕の理想の上司は、ちゃんと見てくれている人。
だから、僕も、ちゃんと見てあげられる上司になる。」

ある企業の新任マネージャーさんがこんなことを言っていました。


マネージャーにもなって「見ていてほしい」と
それを自分の上司にも求める彼に、
私はいささか、頼りなさを感じたりもしたのですが、
彼は「見ててくれなきゃいやだ~」「もっと評価してほしいのに~」
と言っているわけではなく、
「ちゃんと見て・とめてほしい」「存在と行動を知っていてほしい」
と言いたかったのだと思いました。


「マネージャーになると褒められることなんてめったにないから
尾藤さんに認めてもらえて嬉しい」

コーチングでこんな風な感想を仰る方も多くいらっしゃいますが、
これも同様に「褒めてほしい」わけではなく、「見て・とめて」ほしい
という裏返しなのですね。


子供でも大人でも、新人でもベテランでも、
人は誰でも認めてほしい。
見て・とめて ほしいのです。
自分の存在を、自分のコトを誰かに分かってほしいのです。


私のように認証欠乏症の人は
ここそこにたくさんいらっしゃいそうです。

あなたの部下は? 上司は?
あなたの子どもは? パートナーは?
そもそも、あなた自身はどうですか?

褒めてほしいわけではない
ただ、見て・とめて、認めてほしいだけ。
何を? って、自分自身を。自分の存在を。

だって、それだけ人は、前へ進むエネルギーを得ることができるし
認めてくれた人に対しても感謝や好意の気持ちを持つことができます。

まずは自分で自分を認めましょう。
スルーするのではなく、流してしまうのではなく、
しっかりと見て・とめて、自分の事を認めて証す、認証をしましょう。
自分自身をきちんと受け止めましょう。

その上で、
あなたの大切なメンバーを、仲間を、家族を、お客様を
見て、とめて、認証してみましょう。
きっと、より良い関係性の扉が開かれるに違いありません。

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