マネジメント・リーダーシップ組織開発

オンラインミーティングに部下が出てこなくなったら・・・

オンラインミーティングに部下が出てこなくなった。
前回、ちょっとした揉め事(葛藤)はあったけど、まさか出てこないとは。
リアルだとこちらから話に行けるけど、
リモートワークだと拒否られたら終わり。
どうしたらいいんだろう・・・


もしかしたら、こんなお悩みに突入しているマネージャーやリーダーが
そろそろいらっしゃるのではないでしょうか?


葛藤の後、メンバーがオンラインミーティングに参加しなくなった。

この現実だけを捉えると、「大変だ」「困ったね」
となるのかもしれません。
しかし、かつてブラックだった私は思うのです。

「良かったじゃん! こじれる前にメンバーの気持ちがわかって。」

オンラインであっても、
決められたミーティングの時間にアクセスしないというのは、
メンバーからしてみれば、相当の覚悟を持っての意思表示だと思います。
しかし、リアル現場でのそれと比べるとどうでしょうか?
会社に出勤しているのに、ミーティング時間になって、自分一人だけが
会議室へ行かずにデスクに向かっているというのは、
物理的になかなか難しいと思います。
もちろん、出社拒否ということもありますが、そこまでなるとかなりのもの。
多くの場合は、会議室に体はあるけれども、頭の中は別のことを考えていたり、
心ここにあらずの状態だったりして、
それって実は、「参加している」とは言い難い状態に他ありません。
しかし悲しいかな、ブラックマネージャー時代の私は、
会議室にいる=会議に参加している と定義づけ、
発言がない=やる気がない・能力がない と決めつけていて、
メンバーのその時の「気持ち」には全く配慮していなかったように思います。

以前に何かしらの葛藤がたとえあったとしても、
仕事なんだから会議に出てくるのは当たり前。
私の中の「べき子(当たり前)」がそう豪語していたリアル職場では
メンバーの「気持ち」や「考え」に配慮することもなく、
ただ目の前の物理的空間的事実のみを判断材料にしていました。

オンラインミーティングにメンバーが出てこなくなった。

これは紛れもないメンバーからの意思表示です。
もしかしたらリアル職場では究極のギリギリまで発せられることのないSOSが、
オンラインという環境ゆえに、
取り返しがつかなくなるその前に、示されているのかもしれません。

そう考えたら、
マネージャーからしてみたら、
「何考えてんだよ!全くぅ!!!」
ではなく、
「教えてくれてありがとう!」
と捉えましょう。

だって、リアルではじわじわと積もり積もったメンバーの不満が
ある日突然、「退職」とか「訴える」とか「不正に走る」とか、
ネガティブな行動に代わってしまうかもしれない、
それらが未然に防げるのかもしれないと考えたなら、
メンバーの反乱も感謝というものです。

そもそも、それ以前に何らかの葛藤、コンフリクトが起こっていたのに、
それに気がつかなかった、
または気がついていたにもかかわらず適切な対応をしていなかった、
または悩んでいるという相談を受けることができなかった自らの頼りなさ、
つまり、マネージャーとしての自分のふがいなさを反省こそすれ、
ミーティングに出てこないメンバーを責めることがあってはならないのです。
(過去の私は、「嫌なら辞めちゃえ!」などと暴言を吐いていましたが。。。)

メンバーがオンラインミーティングに出てこなくなったら・・・

それはメンバーが発してくれているサインです。
まずは感謝しましょう。
次に、メンバーの気持ちを聴きましょう。
方法はいくらでもあるはずです。
持てるツールをすべて駆使して、頭をフル回転させて、
メンバーに寄り添いましょう。
そこから新たなメンバーとマネージャーの信頼関係が構築されるでしょうし
チームの関係性も一段階成長するでしょう。

けれどももっと言うならば・・・


コンフリクトが起きた!
と思ったら、そのままにしないで
すぐに対応することが肝心ですね。

タイトルとURLをコピーしました