可能性を信じる~美しく咲いた芍薬からの学び

マネジメントこぼれ話

数ある花の中で、芍薬が一番好きだという母。
今、まさにシーズンの芍薬を、先週、出血大判振舞い!で
8本プレゼントしました。
白、薄ピンク、ピンク。
どれも固いつぼみのものを選び、次第に花開いていく様子を
楽しんでもらいたいと思いました。

最近の気温の高さも手伝って、あっという間に、それは見事な
花が咲き誇りました。
しかし、1本だけ、白い子が花を咲かせません。
他の子たちはもう何日も華麗な姿を見せてくれているというのに。

「今日、水切りしてみたんだけどね。」
「この子はゆっくりね。」
「少し蕾がふっくらしてきたね。」
「今日も水切りして上げたの。葉っぱは元気だものね。」
「他の子たちがサヨナラの頃に、きっと最後に開いてくれるかな。」

もう咲かないんじゃないかな、この子は・・・
心の中では、なんとなくこう思っている私ですが、
母は毎日、楽しそうに花たちに声をかけ、
不自由な手で大きな花瓶の水を替え、
最後の1本にも変わらぬ愛情を注いでいます。

そうして7本の子たちがいよいよ最後の頃を迎えるかと今日、
なんと!
最後の白い子が、固く固く閉じていた蕾から、
その柔らかな花びらを開き、実に美しい姿を見せてくれたのです。

「この子はきっと、大器晩成型なんだわね。」
「おんなじお花屋さんでおんなじ時に買っても、それぞれだものね。」
「みんな同じようにはいかないわよね。」
「末っ子ちゃんが一番イキイキしているね。」

愛おしそうに芍薬たちに話しかける母。

成長のスピードは人それぞれ。
みんな同じに考えてはいけない。

常々、私が研修時にお伝えしていることなのに、
「この子はもうダメかな」
と8本目の白い子に烙印を押そうとしていた自分を
恥ずかしく思いました。


実は・・・
これとは別に、2本を私の部屋に飾っていたのですが、
そのうち1本がやはり、なかなか蕾が緩むことなく、
「なんだかなぁ。お高かったのにぃ。」などと思いながら
朝の水替えをしていた時、
まるで椿のように、その子は蕾姿のままポトンと花を落とし、
ついにその美しい姿を見せてくれることはありませんでした。

私の所の子は花を咲かせることができなかったけど、
母の所の子は、最後の最後にそれは美しい華麗な花を咲かせました。

なんだか、とってもイタイです。

最後まで愛情深く芍薬たちに語りかけた母。
尊敬します。

人も花も同じです。
見限るのは簡単だし、誰でもできます。
そうではなく、成長の可能性をとことん信じ、
どれだけ愛情深く接し続けることができるか。
それが、その人の成長の最大のエールとなるのです。

8本目の白い花を咲かせた子を眺めながら、
「この子は私に大切なコトを思い出させてくれた。どうもありがとう。」
と心の中で感謝の言葉を伝えたのでした。

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