組織開発誰だって変わることができる

ホットサンド理論

いつも、このブログを応援くださっている前職の先輩が、
数日前にこんなコメントを下さいました。

最近の私の習慣は、朝食にホットサンドを作ること。これが色々な発見があって実に楽しい。
まともに合わせるには勇気がいる食材をパンに乗せて合わせてみると、これが意外にベストマッチ。人の固定概念が邪魔をして、新しいものが生まれないのはそう言うことか‼️などと思っております。


このコメントを目にした時、私は「なるほどな!」と唸ってしまいました。

AさんとBさんは相性悪いから同じチームにしない方がいい。
Cさんの暴走はきっとDさんが止めてくれるだろうから同じチームの方がいい。

プロジェクトのメンバー決めや、
組織の人事異動、
ワークショップのグループ分け。
どんな時にも誰かと誰かを組み合わせる時、そこにはそれを行う人の
主観が少なからず入ります。
けれども、このホットサンドのコメントを読んだ時、
良かれと思って組み合わせているその行為が、
チームや個人のイノベーションや成長を阻害しているのかもしれない
と思いました。


昨今、大ブームのZoomでは、ブレイクアウトルーム(小部屋)での
セッションが大人気ですが、
ホスト側が意識的にグループ分けすることもできれば、
Zoomが勝手にランダムに振り分けることも可能です。

「どうしてYさんとおんなじチームにしたんですか?
僕が苦手なの知ってますよね!?」
と、先日のセッションで、終了後に参加者のXさんに詰め寄られました。
「Zoomがランダムに割り当てたから。故意じゃないのよ。
けど、うまくやってたじゃない。」
「あの場で無視しても大人げないですから。」
「何にも学びはなかった?」
「普段だったら絶対に自分からは会話しないですけどね。
けど、Yさんの洞察力はさすがだなと改めて思いましたよ。
悔しいけど、僕の方がもっと勉強しないといけない。」
「ふーん。じゃぁ、Yさんと同じチームになって良かったじゃない。
気づきがあったし、自分にはっぱかけられたんだから。
Yさんもなんか、思ってるかもしれないしね。」

とまあ、こんな会話をしたのです。
意識的にチーム分けしていたなら起こらなかった、小さな「変化」が
Xさんと、もしかしたらYさんにも起こったという事例です。

固定概念を振り払って勇気を出して意外性のある組み合わせを行う。

ホットサンドなら、「今回はまずかったね」で済みますが、
人の配置ともなると、本当に勇気が必要です。
それでも、現状から何かを変えたい、今よりも別の何かを生み出したい、
と願うとき、このホットサンド理論は何よりも大切な考え方だと思うのです。


勇気を出して組み合わせてみる。

先輩は、明日はどんな組み合わせにチャレンジするのでしょう?
私も、プロジェクトのみならず、
日々の様々な事柄に、この「ホットサンド理論」を楽しみながら応用し、
もっと自分自身にイノベーションを起こしていきたいと思っています。

あなたは、あなたの何に、ホットサンド理論を応用しますか?

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