大切にしてほしい

マネジメントこぼれ話

「あんないい方しなくたって!」
と、ふくれて訴えてくるんですよ。

とご自身の部下の事を愛おしそうにお話しするS部長。
私もよく知っているAさんの、その頬をふくらませて訴える様子を想像して、
思わず笑ってしまいました。

それは、Aさんの単なる文句ではなく、
「もっと私の事を大切に扱ってよ!」
という訴えの裏返しです。

とってもパフォーマンスが高いかと聞かれれば、
いたって普通の部類に入るAさん。
それでも時として、彼女が実力以上の仕事をする時が
多々あると、S部長はよくご存知でした。

それは、「自分は大切にされている」とAさんが感じることができる時、
それが上司であれ、先輩であれ、後輩であれ、他部署であれ、
彼女は名一杯頑張ることができ、その結果、
持てる力以上のモノを発揮できるのです。

でもこれって、何もAさんが特別なのではなく、誰だってそうだと思います。

ぞんざいに扱われて、まるで部品の一つか、歯車の一つのように扱われ、
言われたこと、指示されたことは仕事なんだから当たり前、
上司からの命令なんだから、つべこべ言わずにやるのは当たり前、
と、こんな風では、誰だって持てる力を100%発揮できるとは思いません。
私だって、「それなりに」「まあまあ」「ほどほど」な感じでまとめてしまうでしょう。

けれども、メンバーとして大切にされていると実感でき、
丁寧に仕事の意味や目的を説明され、
こちらの意見や疑問にも耳を傾けてくれて、
仲間として、パートナーとして認めてもらっていると分かった時、
頑張らないわけがありません。
だって、仲間なんですもの。
パートナーなんですもの。
仲間のため、パートナーのため、それはすなわち自分のためでもあり、
そういった気持ちが持てる力以上のパフォーマンスを発揮できる
大きな源となるのです。

それをシナジーと呼ぶのかもしれないし、
チーム力と呼ぶのかもしれないし、
けれども呼び方なんて、どうだっていい。

要は、大切にあつかってほしい~!

それだけです。

メンバーは自分がやりたいことを達成するためのコマではありません。
いえ、やりたいことを達成したいのなら、なおのこと、
メンバーをその最大の協力者、パートナーとして迎え入れ、
だからこそ大切にしなければいけません。


人は誰しも、自分が大切に扱われて嫌な気はしないものです。

仕事なんだから甘えるな!
なんて言っているようでは、みんなそっぽを向いて、
誰も協力してくれなくなるのが関の山です。
(一昨日の『麒麟が来る』の松平元康(のちの家康)が今川義元にコマ扱いされて、桶狭間の戦いで兵を動かさなかった、それがまさにそれですね。)

あなたはメンバーを、仲間を、大切にしていますか?

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