誰だって変わることができる

効果的な学びの3つのコツ

学びを効果的にして自分自身の成長を促進するには
次の3つのコツがあります。

第一に、「序列化の罠にはまらない」 です。

序列化とは、
「あの人に比べて、自分は出来が悪いとか」
「誰よりはできるけど、誰よりできていない」
というところに意識がいってしまうことです。

かつての私は、これがものすごくって・・・
負けず嫌いと言うか、武装しすぎと言うか、
わからない、できないは言えないし、
みっともない回答はできないと、変にカッコつけるし、
それでは気づき、学びどころではなく、
実に無駄な時間を過ごしたものだと、
今さらながらに当時の自分を「おバカさん」と笑ってしまいます。

忘れてはいけないことは、
学びの場で誰かに勝つことではなく、
「自分自身がどれだけ成長できるか」
です。

勝負の場は別のところです。
それは、お客様の所なのか、職場そのものにあるのか、
とにかく、学びの場は競う場ではありません。

ここに意識を向ければ、
周りはともに学びあう仲間、学習チームになることができます。
そして、その学習チームは、その時のみならず
研修が終わった後も、良い関係性を保ち続けることで、
その後、様々な場面で互いの成長をサポートしあう素晴らしいチームに
なっていくでしょう。

次に、「適合の罠にはまらない」です。

「適合の罠」とは、
会社や、講師である私が、何を望んでいるかを読み取って、
それに適合する行動をしようという意識が生まれることです。

若手世代はこの傾向が強いと感じます。

学びの場は「良い子ちゃん」になる場ではなく、
あくまでも自分自身を成長させる場です。

ただ、序列化の罠に陥るのも、適合の罠に陥るのも、
運営側、人材開発部や講師側に
受講生がその罠に陥るような関わり方をしてしまったり
そのような雰囲気を醸し出しているケースが、実は
以外に多く見受けられます。
これらは絶対に避けなければいけないことです。

これらがあると、学び、成長には全くなりません。
常に「自分が学びたいこと」「自分が身に着けたいこと」を
優先して行動したいものです。

最後に、「フィードバックの有効活用」です。

弊社プログラムの中で、受講生同士が互いにフィードバックを
送り合う場面が度々あります。

送り手として大切なことは、
「肯定的なフィードバック」
「学びを促進するフィードバックの使い分け」です。

否定的フィードバックは日常だけど、
肯定的フィードバックは苦手、自分自身もあまり受けたことはない、
という方が、実はたくさんいらっしゃいます。

肯定的フィードバックは、相手の強みの発見につながりますし、
相手の気づき、学び、そしてやる気の促進にもつながります。
ダメなところ、改善点のフィードバックよりも、
良かったところ、凄いなと思ったところ、マネしたいと感じたところなど、
フィードバックを受ける相手の成長を願って送ることを心掛けてください。

自分がフィードバックを受ける時に大切なコトもあります。

それは、オーナーシップを持つことです。
その通りだな、と思うときは素直に受け止める、
ちょっと違うな? どうしてかな? と感じる時もあると思います。
そんな時、不愉快になったり、相手を悪く思うことは、
オーナーシップが相手にあるということです。

フィードバックはあくまでも「その人がそう感じる」という事実であり、
評価ではありません。

「この人は、こう感じたんだな」という事実は事実として、
それを自分のものとして受け止めるか、脇に置いておくか、
あくまでもオーナーシップは受ける側にあるのです。

もし、不思議に感じるコトがあったなら、
率直に質問してみることも良いでしょう。

「送り手」「受け手」の両方が役割を果すことでフィードバックが有効に働きます。
効果的なフィードバックは、成長のスピードを何倍にも加速度的に早くします。
 学習者の視点を持って、フィードバックを有効活用してみてください。

どんな場合でも、「臨む気持ち」をどう持つかで
100にもなればゼロにもなります。

同じ時間を費やすのなら、少しでも多くを手に入れたい!
と思いませんか?
3つのコツを意識して、ぜひ、学びの時間を有意義なものにしていただければと
思います。

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