あなた自身が正解です!

活動記録

「学習者の視点はわかったんですが、尾藤さんが考える正解とか、
こうやったら上手くいったという成功論を教えてほしいです。」

研修冒頭、受講生のお一人からこんなリクエストを頂きました。

正解が欲しい。
正解を知りたい。

誰もが強く願っていることであり、これを口に出して、しかも、みんなの前で
堂々と言えるということは、ある意味、素晴らしいことだと思いました。

が!
私の研修はそんなに甘くはないのです。


「この研修は、正解を知って覚える研修じゃなくて、自分で正解を考えて見つける研修なんです。
『正解はこれ!』と唯一無二であるようなケースは、社会の実生活においては
皆無だと私は思っている。
ゴールは同じでも、いろんなやり方があるし、そこにたどりつく時間のかけ方だって人それぞれ。
だから、私が伝える正解はありません。皆さんが自分で正解を見つけてください。
答えのないプログラムだから。正解はないの。
全てが正解であり、全てが正解でないのかもしれない。
『私がこんなことをして残念ながら上手くいかなかった』という事例は、
たくさんご紹介しようと思います。
みんなであれこれ考える時間もたくさん用意しています。
そうやって、今日を過ごして、終了時に、それでも自分で何も見つからない、
消化不良だと思ったら、その時にもう一度、質問してもらってもいいですか。
その時は、一緒になって考えたいと思います。」

私のニコパン(ニコニコパンチ)を軽くお伝えして
プログラムが始まりました。

考えるための演習。
いくつかの事例紹介。
そして、「これでもか!」というくらいの対話の時間。

同席していた人材開発ご担当者様からこんな言葉を頂きました。

「みんなの表情が、どんどんイキイキしたものに変わっている」
「こんなに本音が出てくるんですね」
「あいつら、なんか、別人みたいだ」

私にとっては最高の褒め言葉ですが、これは、私がすごいのでもなんでもなく、
受講者の皆さんの本当の姿、本当の力なのです。
強いて言えば、私がちょっとした魔法を皆さんにかけて、
素直な皆さんがそれにかかっただけなのです。


どんな魔法かというと・・・

「正解はない」「間違いもない」
「あなたがこれ!と思ったことが正解だ」
と、彼らの心の奥底に、これらの言葉を贈ったことです。

子供の頃から私たちは、「正解」を出す教育を受けてきました。
社会人になってからも「正解」を求められ、
場合によっては「間違い」や「失敗」があると悪と取られ、
だから、間違いや失敗をしないように行動を抑制し、
言葉も慎重に選んで発する癖が、知らないうちに身についているのです。

けれども、私の研修の場では、
正解はない。間違いもない。
自分の言葉が正解なのです。

対話の場面ではこんなやり取りが見られました。

「あ、違うか・・・」
「違わないよ。間違いはないんだから。全部正解だから。」
「あ、そうか。じゃあ、さっき言った通り。」

「俺さぁ、信頼とか信用とか、誰かのためとか、そういう概念、これまでの仕事でなかったんだよね。
今日、初めて気がついた。これ、俺の正解!」

失敗や間違いがない。
たったこれだけで、人はこんなにも正直に、そして素直になれるのかと、
私は毎回、多くの現場でそのことに気づかせてもらっています。
また、いらぬ足かせが取れて、イキイキと本音で話をしている受講生の皆さんを見ていると、
私自身がたくさんの元気や励ましをもらうことができ、
この仕事をしていて本当に良かったと、改めて思うのでした。


失敗も間違いも存在しないのです。
あなた自身が正解なのだから!

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