お客様でも応えられないことはある

インフィニティについて ストーリー

突然に始まった私の起業ですが、ありがたいことに、
スタート時点から5社のお客様とのお取引を頂いていました。

そのうちの1社様から、ある日、こんな申し出を受けたのです。

「今、お願いしているコーチング案件について、報告内容を
全面オープンにしてほしい。」
さらに、
「ISOやPマークを取っていないなら、セキュリティ強化の観点から、
オフィスの状況を訪問の上、確認させてほしい。」
でした。

最初のコーチング案件については、クライアントが社員の方で
費用負担が会社であるとはいえ、私には守秘義務があります。
それについてご担当者様に説明しましたが、ご理解いただくことができません。
「金を払っているのは会社だから」の一点張りで話は平行線でした。

また、オフィス訪問についても私の頭を悩ませました。
何の準備もないままの起業のため、オフィス賃貸契約はおろか、
レンタルオフィス探しもまだでした。
今なら普通の、自宅での仕事でも、たった4年前なのに、大企業の方にとっては
とっても異質なことに感じられたのだと思います。
「自宅で仕事をしているのなら、自宅の調査をさせてください。
こちらは3人で伺いますので、候補日を教えてください。」
と有無を言わさぬ強い調子で言われました。

50歳を過ぎていても、一応、女性の一人暮らしです。(犬、1匹いますが・・・)
そこに、書類の管理はどうなっているかなど、
クローゼットを開放して見せなければならず、
おまけに確認の写真を撮って帰るというのです。
ものすごい抵抗を覚えました。

守秘義務違反の強要と自宅訪問調査のリクエスト。

一部上場企業様のやりがいのあるお仕事であり、
関わらせていただいている部署の皆さんをもっと応援したい、
コーチング対象の皆さんのゴールを見届けたいという気持が
強くありました。
また、スタートダッシュ企業にとってはとても大きなお取引額を頂戴していました。
しかし、私の決断に迷いはなく、早かったのです。

「ご要望にお応えすることがかないません。
残念ですが、お取引を辞退させていただきます。」

年間契約を頂いていましたので、違約金発生が心配でしたが、
「セキュリティ情報管理ができていない企業のため、取引中止」を
先方から通達された形となり、契約が終了となりました。

そのようなレッテルを貼られらことは悔しくて仕方ありませんでした。
また、毎月決まったそれなりの金額の売上が途切れてしまったことの
先行きの不安がなかったと言えば嘘になります。

けれども、それ以上に、私は「曲がったこと」をするのが絶対にイヤでしたし、
女性の一人暮らしだと言っても、顔色一つ変えずに「調査です」と
言い切ったご担当者様と、この先も一緒にやっていくことができるのかと
そちらの気持ちの方が圧倒的に大きかったのです。

結果的に売り上げは失いましたが、
社員の皆さんを裏切る行為をせずに済んだし、
自分のプライベート空間を侵されることもありませんでした。
とは言っても、急いでオフィス契約をする必要があると、
自分のお尻を叩くことになった出来事でもありました。

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