低迷部門を1年で立て直したAさんの考え方

マネジメントこぼれ話

「あの部署に異動だなんて、可哀想」
と社内の皆がひそひそと囁く低迷部門のAマネージャーのトレーニングは、
今からちょうど1年前に始まりました。

Aさんが着任した時には既に、
チームは坂道を転げ落ちるように悪くなる一方で、
業績が悪いのはもちろんの事、
トラブルの多発、メンタル不調者は続出、
隣同士でもメールでやり取りするなど、
本当に残念な見本のようなチームでした。


そんなチームが、コロナ禍においても浮上をはじめ
連敗続きだった業績も黒字に転換。
Aさんだけでなく、メンバーも皆、イキイキと笑顔で輝き、
「会社No.1チーム」を合言葉に、
どんどんと前へ前へと進んでいます。

「Aさん、本当に変わったね。すごいよ!」
と私が言うと、Aさんのコメントが憎らしいのです。

「僕、自分が変わったという感覚、全然ないんです。
なんだか知らないけど、どんどん上手くいって、
みんながどんどん成長して、頑張ってくれて。」

「だからそれは、Aさんの関り方が変わったから
その影響を受けてみんなが変わったんだって。
だいたい、1年前は『自分が自分が』だったのに、
今は、すごーくみんなにいろいろ任せているじゃない。
褒めるのだって上手だし。」

「自分はもう手一杯だからお願いしないとやってられないし、
褒めてるというか、ありがたいと思うから。」

「ほらほら。もう、言葉遣いも全然違うものね。
まあ、『変わった』というか、『成長した』んだね。」

私のコメントにも不思議顔のAさん。
彼は心底、自分が変わったという意識はないようで、
今は合言葉になっている「会社No.1チーム」を実現したい一心で、
そのためにどうする、と考え、必要な行動を取り、
それがこれまでとは異なる考え方や行動だったというだけで、
Aさんにとっては自然な成り行きだというのです。

気がついたら上手くいっていた。

最高の状態ですね。

しかしこれは、Aさんが、自分の目指すゴールを強く自覚し、
深く考え、行動し、振返り、また行動し、
を繰り返した結果であり、
ただ何もせずにいたら結果が転がってきた、
ということではないのです。

行動して行動して、そうしたら上手くいっていた、
ということなのです。

今現在の自分の基準・当たり前やこだわりをベースに
どうやってゴールにたどり着こうかと考えるのではなく、
ゴールに行くためにはどうやって行くのが一番良いのかを考えて、
自分の当たり前にこだわらずに、ベストの行動を取る。

Aさんは後者の考えで行動したのであり、
その結果、「気がついたら上手くいっていた」のですね。

私たちはとかく、「今の基準」から考えて物事を進めます。
もちろん、こだわりや軸は大切です。
けれどもそれでゴールにたどり着くことが難しいのなら、
一旦それらは脇に置いて、
ゴールからの逆算で行動を選択することが必要なのですね。

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