お客様に育ていただくために必要不可欠な事

マネジメントこぼれ話

月一回の美容院は私の休息の場所でもあります。
担当のスタイリストさんは大ベテランの店長さんですが、
「今日シャンプーデビューです」とか
「ヘッドスパデビューです」というスタッフさんが
よく私のケアをしてくれます。

「尾藤さんだったら安心して頼めるから」
と店長さんは言うのですが、
それは私がへたっぴぃさんでも我慢して受け入れるということではなく、
適宜適切に(自分で言うのもなんですが・・・)フィードバックしてくれるから
というわけのようです。

お会計の時に毎回、アンケートを書くのですが、
単に〇をつけるだけでなく、
「〇〇ちゃん、前回よりもシャンプーが抜群に良かった!」
「〇〇くん、丁寧にすすぎしてくれるともっと気持ちよかったかも。次に期待!」
などと必ずコメントを書くようにしています。

「尾藤さんに育ててもらって、Aちゃんはいよいよ春にスタイリストデビューです」
などと聞かされると、
5年前の初々しかったAちゃんが立派になったもんだと、
私まで勝手に嬉しくなっているのですから不思議なものです。

ここで大切な事は、
私が素敵!なお客様なのではなく、店長さんが素敵!!!だということです。
店長さんの私に対するサービスに恩返ししたいと思うから、
「スタッフ達を育ててください」とお願いされても
「お安い御用です!」と思うわけです。
もし、店長さんに不満があったり、
お店のサービスに文句をつけたいようなことがあったとしたら、
「どうして私が新人の面倒見なきゃいけないのよ!」
と嫌なお客さんになっているかもしれません。

つまり、それもこれも、店長さんの素晴らしいサービスあってのモノダネということです。

振返ってみると、私が新入社員の頃、
当時は女性営業はまだ受け入れてくださるお客さまも数少なく、
「女性はいらない。担当はオトコにして。」
などと面と向かって言われたような時代でしたが、
そんな中、
「どうぞ、尾藤を育ててやってください。お願いします。」
と、先輩がお客様に頭を下げてくださったことを鮮明に覚えています。

それも、先輩とそのお客様との絆があってこその事。
そのお客様には厳しい指摘をたくさんいただきましたが、
そのお陰で、成長させていただくことがたくさんあり、
本当にありがたく思っています。

社内であれこれ上司や先輩に言われることよりも、
お客様からのご指摘や注意は、
対価をお支払いいただく方の生の声ですから、
何より勉強になりますし、成長の糧となります。

新人を、メンバーを、一層育てたいと思うなら、
信頼できるお客様にお願いするのが、
もしかしたら、最も手っ取り早い近道かもしれません。
そのためには、マネージャーであるあなたに、
それをお願いできるお客様がいるかどうか、
あなた自身がお客様に、どれだけ信頼されているか、
ということが必要不可欠なことですね。

「彼・彼女を育ててやってください」
と安心してお願いできるお客様が、あなたにはいますか?

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