マネジメント・リーダーシップ

早口な人は損をする

以前から「いいな~」「受講したいな」と
関心があった講座のオンライン説明会に参加しました。

が!
5分と持たずに、ウェビナーから退出してしまいました。

理由は、
「話をしている人が、とてもとても早口だったから!!!」
です。

限られた時間で必要な事は全て伝えたい。

だから早口になってしまっているのか
そもそも、その方が早口なのか
それはわかりません。

しかし、わずか5分弱ですが、
その時間は私にはとても苦痛だったのです。


話の内容を理解、消化する状態にはほど遠く、
例えて言うならば、
砂嵐に包まれている感じです。

言葉の嵐が目の前をザーザーと通り過ぎているのですが、
心に深く刺さったり、頭の奥深くで考えることもなく、
それは、テロップが猛スピードで流れていて、
目で必死になって追っていて、
その瞬間の深い理解には至らない、
そんな感じです。

ウェビナーでお話しされている方が
セミナー講師だということで、
私は何の躊躇もなく、その講座は受講しない結論に至りました。

人は何のために話をするのか。

ただ、自分が何かを言いたいだけなら、どれだけ早口でも構いません。
しかし、
何かを伝えたい
理解を得たい
共感してほしい
興味関心をもってほしい
など、相手に対して何かを望むなら、
あなたが発した言葉が相手の心に届かなければいけません。
相手の頭で考え消化することができる隙間を与えてあげなければなりません。

言いたい事を言ったから伝わるのではないし、
関心を持ってもらえるのではありません。

心に響いて、頭の深い所で考えもらうことができて、
初めて伝わる、理解してもらう、共感を得ることができるのです。
余りにも早口だと、疑問さえも生まれません。
疑問や質問が出るのは、理解しようとするから生まれるのであって、
砂嵐に包まれていては、それ以前の状態だということです。

もしあなたが、メンバーに何か伝えたい事があるのなら、
理解してほしい事があるなら、
共感を得たい事があるなら、
自分が早口だと自覚があるのなら、
「もう1回言ってください」「ゆっくり話してください」
などと言われたことがあるのなら、
「遅いかな?」思うくらいのスピードで話をして
ちょうど良いのかもしれません。

私も研修中、時間とにらめっこで早口になりそうな事が未だにあります。
そんな時は、潔く捨てることにしています。
本当は3つ伝えたいけど、1つに絞る。
3つを急いで喋って、どれも中途半端になるよりも、
たった1つでも丁寧に伝えることで、
しっかりと理解、共感を得ていただいた方が
絶対に良いに決まっているからです。


無限の可能性を秘めたあなたへ

あなたは「何のために」言葉を口にするのですか?
それは伝えたい事、分かってほしい事、共感してほしい事ですか?
あなたは早口で損をしていませんか?

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