マネジメント・リーダーシップ

背中を見せるとは、こういうことなんだ!

プロ野球セ・パ交流戦 ジャイアンツ vs ライオンズ
負けていたライオンズが9回表で同点に追いつき、
その裏、2死ながらジャイアンツの逆転のチャンスが
めぐってきた時のお話です。

ファースト強襲、ヒットになってもおかしくない当たりを
ファーストの山川穂高選手(29歳)が体でボールを止めました。

ところがピッチャー平良海馬選手(21歳)のファーストベースカバーが遅れ、
投げていたのでは間に合わない・・・

山川選手は咄嗟の判断で、
ファーストベースに自分の身体を投げ出すように
這いつくばってベースタッチ。
打ったランナーはタッチの差でアウト。

満面の笑みで山川選手に駆け寄る平良選手。
平良選手の頭をポンポンと叩きながら、
投げ出した身体が痛かったのか、イテテという表情の山川選手。
外野から戻ってきた他の選手たちも、
抑えた平良選手と身を呈してボールを止めアウトにした山川選手の二人を
満面の笑みで称えました。

私はライオンズファンではないし、
父に付き合って見ていただけなのですが、
この山川選手のプレーに感動!
一気にファンになってしまいました。

父曰く、「ライオンズの選手は皆、一生懸命しよる。
上手そうに片手で取ってみたり、適当に走ったりじゃない。
見よって気持ちがええ。最後のプレーも
必死で抑えて、必死でアウトにして、
敵ながら(父は根っからのジャイアンツファン)見事じゃ!」
です。

父の言葉に私もまさしく同感です。
29歳の山川選手が見せた「背中」は、若い平良選手にどんな影響を与えたのでしょうか。

よく言う、後輩や部下に「背中を見せる」

一体、どんな背中をイメージして人は言うのでしょう?

格好悪くても、ドンくさいと見えても、
必死で頑張る姿は美しい。
何度失敗を重ねても、
めげずにチャレンジし続ける姿は素晴らしい。

華やかでカッコいい背中ばかりではなく、
山川選手のように「必死さと前向きさと勝利(明日)への強い想い」が
滲み出た背中を見せてほしいなと思うのです。

そんな背中を見て、後輩や部下は、
知識やスキルのみならず、
大切なスタンスや目的目標へのこだわりを感じ取り、
多くを学び、自分の考えや行動に活かしていくのではないでしょうか。

あなたが今誰かに見せている背中は
山川選手のそれに負けず、相手の心を震わすことができる背中ですか?

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